特別配信 2022年5月総合版
ガソリン高騰・インフレ・ウクライナ侵攻…新型コロナウイルスが再編した新世界の正体

連載最初でお約束した通り、「5月の総合版」をお送りする。
(*2022年5月30日に登録読者限定で配信済みです)
猫組長 2022.06.20
誰でも

以降も、折を見て繰り返しお伝えすることになるが、この連載の究極の目的は、「皆さんが豊かさを手に入れること」である。

「豊かさ」を「自己資本の量」と勘違いしている人が多い。断言してもいいがそれは間違いだ。私が投資を行う根底的な理由は「おカネが欲しい」からではない。状況を冷静な視点で分析し、合理的な思考に従って導き出して「答え」を求める――世界に対する好奇心が私を動かしているのだ。

導き出した答えが「正解」ならマネーが増える――それだけのことだ。むしろ高揚するのは、自分の思考した「モデル」どおりに現実が動いた時。私にはじめにあるのは「マネー」ではなく、世界に対する知的好奇心だ

したがって私の求める「豊かさ」の源泉の大部分は「知的好奇心の追求」にある。

この連載を通じて私が皆さんに提供しているのは、「世界を紐解くための視点」だ。それを手に入れることが、皆さんが自分の「豊かさ」を手に入れることと同じだと考えているからだ。

さて、2022年の日本に突きつけられている問題が「ウクライナ危機」、「FRBの利上げ」、「中国の台湾侵攻リスク」である。

この問題は、安全保障だけではなく、皆さんの経済、生活などに大きな影響を与え、皆さんを暗い気持ちにさせているだろう。

現在、月600円、週2~3回配信の「有料版」では、このうち「ウクライナ危機」を中心に扱っているところだ

もちろんリアルタイムのニュースを織り交ぜているのだが、本線との混乱が起こらないように細心の注意を払っていることはいうまでもない。

また理解を進めるために、ふんだんな図版、グラフ、表を用いている(下図のサンプル参照)。

これらの問題の出発点はコロナ禍だが、まずはそのメカニズムを理解しなければ「ウクライナ問題」などの諸問題の本質にはたどり着けない。

そのことは、

で書いた。

簡単にまとめれば、

・金融緩和

・新型コロナウイルスのワクチン供給ギャップによる需給バランスの崩壊

・資源・エネルギー価格の高騰

のメカニズムをふんだんな図解を用いて解説している。

その上で「ウクライナ侵攻」と「日本経済」について解説するために、トピックを「ロシア」に移した。

「ロシア」の現実がわからなければ、「ウクライナ侵攻」は理解できない。「ウクライナ侵攻」が理解できなければ、現在の日本の問題にもたどり着けない。

そこで『ロシアを支配した「黒い三権」とプーチン大統領』では、ソ連崩壊後にロシアでは先進国とはまったく異なる「三権分立」ができあがったこと。またそれを掌握したのが、プーチン大統領であることを解説している。

「5月9日」は第二次世界大戦でソ連がドイツに勝利した、ロシアにとって特別な記念日だ。ロシア側は「ウクライナ侵攻」の節目を「2022年5月9日」に設定していたことから、プーチン大統領がこの日の演説で何かのアクションを起こす可能性があった。

蓋を開けて見れば、プーチン大統領は何も語らなかった。その意味を、『プーチン「Zデー沈黙」の裏にある「核兵器使用」リスクの根拠』で分析している。

国連安全保障理事会常任理事国であることで、ロシアはNTP(核不拡散条約)でも核保有を許されている。第二次世界大戦後の国連安全保障システムがどうにか機能してきたのは、国連安保理常任理事国は侵略戦争を起こさず、大量破壊兵器を使用しないという「信頼」に基づいていた。

ロシアのウクライナ侵攻は、この1945年以来の「信頼」が「ただの幻想に過ぎない」ことを示したのだ。

実に200年以上「中立」の立場を守っていたスウェーデン、あるいは冷戦構造下でも中立を維持したフィンランドがNATO加盟を正式に表明したのは、「信頼の破壊」に伴って幻想より現実を選んだからだ。

まさに「世界再編」だが、そのことは、『ロシア発「世界再編」が生みだすヤバすぎる価値観の正体』で解説している。

もはや人類は核を求めてパートナーを決定する時代に入ったのだ。そのリアルは、『プーチンの野望によって人類は「核隷属時代」に突入した――もはや暴力でしか「正義」を証明できない』で紐解いた。

また、その回では、ロシアがウクライナ侵攻に向かった土台となるプーチン大統領のイデオロギーと野望の正体についても分析した。

2022年5月22日には、バイデン大統領が訪日したが、日本の前に訪問したのが韓国だ。その背景には韓国が「半導体」を外交・安全保障戦略に組み込んでいる現実がある。実は韓国は長距離ミサイル開発規制解除をアメリカから勝ち取って、日本を標的の一つにしている。

プロジェクトを実行に移すために必要なのは「イデオロギー」と「資本力」である。そこで『バイデン大統領訪日の裏――』ではロシアの「資本力」を分析。実はコロナ禍がロシアに莫大な「資本力」を与えたことを解説している。

またロシアは「ウクライナ侵攻」を、何もないところから実行に移していない。2008年、2014年の成功体験があるからこそ実行に踏み切ったのだ。

鍵になるのは、「アメリカ」と「資源・エネルギー価格」である。

冷戦構造下で「西側の警察」となっていたアメリカは、ソ連という敵を喪失した後、「世界の警察」となった。その経緯は『「覇権と暴力の等価交換」によって「世界の警察」になったアメリカ』で解説した。

アメリカという「警察」が「沈黙」することと、原油価格の高騰が同時成立した時、ロシアは軍事侵攻を実効する。こうしてプーチン大統領は「大ロシア帝国復活」の野望を一歩一歩、実現に近づけていったのだ。

そのことは次回、『ロシア「血の侵略」のトリガーは「原油価格高騰」と「アメリカの沈黙」の同時成立だ』(仮題)で解説する。

2013年、狂信的なコストカッターで、病的な合理主義者のオバマ氏は「世界の警察を辞任する」と宣言。アメリカの沈黙は、ロシアにとって軍事侵攻のチャンスだ。しかもこの5年前の2008年ロシアは「原油高騰」「アメリカの沈黙」によって、成功体験を得ていたのだが……。

是非、有料版でお会いできる日を楽しみにしている

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