東京都議選が示す参院選の行方――自浄作用なき石破自民の運命
ぬかるみを「地」にした
前回は『東京地裁に提出した訴状が示す「闇クマ」の正体』をお届けした。東京地裁への訴状提出をきっかけに闇クマこと野中武史氏シリーズを続けたが、3回を通じて投げかけたのは野中氏の「覚悟と自覚」である。
再確認したのは、日本保守党を「ニチホ」と訳すアンチ「ニチホガー」が、実社会で友人もなく、経済的にも知性的にも乏しい、社会生活が困難な気の毒な人たちの集合体という事実だ。 友人がいれば愚行を諫め制止してくれるだろうし、お金があればこれほど無駄なことに血道を上げることはない。SNSで何を叫んだところでフォロワーが3桁、4桁では何も変わらないという簡単なことさえ理解できないのだから、その知能は推して測る必要さえ無いではないか。
この間、日本保守党周辺では風波が立ったものの、無事収まった。相互に「日本保守党愛」が過ぎ、ボタンを掛け違えただけのことである。微力ながら私も邂逅をお手伝いしたが、私の労に感謝するより、降った雨によるぬかるみを「地」にした百田尚樹共同代表、有本香事務総長、井川意高氏に賛辞を送って欲しいと私は願う。
党の結束はますます固く、そのことが弁護士・北村晴男氏の日本保守党からの参院選出馬へと繋がったのではないか。

高い目標を掲げているものの、「日本保守党はまだ2年も経ってない上に、大きな選挙を一回しか行っていない。国政政党になって、わずか8ヶ月」という現実を百田氏は都度、公言している。自由党と日本民主党が合流して結党したのが自由民主党だが、結党以前、直後の内紛は元より、「派閥」を土台に激しい権力闘争が行われた。土砂降りの中で生まれる「沼」を「地」として固め続けたのが「55年体制」だというのが私の自民観だ。ところが「地」を固めず、岸田文雄氏による噓と裏切りによって誕生したのが、「噓と裏切り」に満ちた石破茂政権である。都議選の敗因さえ「噓」で覆うのだから病気としか表現できない。
不良外国人による治安の超絶悪化、さらに国際社会でゴミとして認知されている「中国人」による合法的占拠黙認などが社会問題化し、参院選の争点になる見込みだ。当然のことながら石破自民も外人対策を公約化する可能性は高いが、その公約は「エア」どころか「噓」であることは断言する。その根拠は後述しよう。
腐敗した「岸田支配下の石破自民」を変えるチャンスが約3週間後に行われる参院選だ。そこで今回は、参院選の行方を都議選のデータを元に導き出していきたい。その上で、自民信者のロジックがいかに空疎なのかを導き出したい。