月末特別配信 2023年10月総合版
日本保守党結党で永田町は大激震に

2023年10月17日の結党式に至るまでの盛り上がり。当日には名古屋市長・河村たかし氏を共同代表とした「妙手」と、勢いを増しているのが日本保守党である。私自身も党員であること、またこのムーブを見過ごすことはできないということから、2023年10月の「猫組長POST」は「日本保守党特集」となった――。
猫組長 2023.10.31
誰でも

日本保守党の風はしばらくやまない

「日本保守党」について月刊誌「Hanada」はぶち抜きで大特集を、月刊誌「Will」では編集長自らが記事を執筆している。巨大なムーブと言えるだろう。

政党として形を成していくと共に手放しで喜べないのが、あの立憲共産党レベルの意見ポストがXで増えている点だ。

「猫組長POST」の「日本保守党」記事についても、「無料部分は読みました。感心しました。いずれ無料にしてください」ということを「当然のこと」としてポストする人がいる。

「無料」を求めるのであれば、「無料」でも成立するビジネスモデルを提示するのが正しい意見であり主張というものだ。そもそも、私は「無料である」ということを信用していない。ファミレスのドリンクバーでさえ疑いながら飲むほどだ。

その私が研究と調査を重ねてたどり着いたのが現在のシステムである。ということで、この種の意見めいたポストは、自分の無知や愚かさを自ら晒す「恥ずかしい行為」と自覚するべきだ。

また、河村氏が共同代表になったことで日本保守党に「庶民感覚」を求めるポストも増えている。それこそ立憲共産党のお家芸だ。

2022年6月3日の参議院予算委員会で、当時の日銀総裁、黒田東彦氏に、

「ご自身がショッピングしたときの感覚、実感をお聞かせください」

という質問が行われた。この質問をした人物こそ、あの立憲民主党の白真勲氏だ。

そもそも日銀は「マクロ」な金融をコントロールする機関で、そのこととスーパーの物価を知っているかどうかはまったく無関係だ。中央銀行の役割さえ知らないという意味で、もはや認知機能に何か重大なトラブルを抱えているのかと疑いたくなるほどの劣悪な質問と言わざるをえない。

これが立民の標準的クオリティだ。

根本的なことだが「政治」は「最大多数の最大幸福」を実現する実務である。その探求に庶民感覚は必ずしも必要ではない。何より政治に庶民感覚を求めれば待っているのはポピュリズムへの転落だ。

この種の層の人たちは政治や経済など大それたことについて発信せずに、日々の生活を楽しく過ごすことだけ考えるべきだ。政治や経済に無関心でも平和に過ごせる優れた社会システムを持つのが日本なのだから。

とはいえこのような「立憲共産党レベル」の市民まで興味を示しているということは、日本保守党が「政党」として始動した証左でもある。しばらくこの風が止むことはないだろう。

百田新党特集が続いた10月のラインナップは以下である。

2023.10.08

日本保守党は党員募集開始から24時間で3万人を達成、4日後には4万2千人を超えさらに伸びている。

前回の『結党目前 「クルド人難民を自称するトルコ人」問題で紐解く「日本保守党」の価値』では、「百田新党」のバリューを移民政策を例にしながら解説した。

日本人の先祖が長い歴史の中で構築した「既得権益」を、現代の日本人は受け取る権利がある。この当然の権利を「差別」、「合理化」、「国際化」という言葉を振りかざして奪う人たちがいる。

もし自民党が保守政党であれば、日本人の既得権益を守るはずだ。そもそも自民党が「保守政党」だった時間は極めて短い。自民党は国政政党であっても、保守政党ではないのだ。この誤解について今回は詳述する。

***

次回は結党目前ということで「日本保守党」について考えて行きたいと思います。今回も少し触れましたが自民の党是は「保守」ではあるものの、「自民=保守」というのは必ずしも正しくありません。

戦後の総理で唯一、自民党を真正保守に近づけようとしたのが安倍晋三元総理だったというのが私に認識です。それ以外の総理は「国政政党」として自民党を運営してきました。

このことを整理していくと、なぜ、いま、「日本保守党」に期待が集まるのかが見えてくるのではないかと私は考えています。

ただし、同党のトップである百田氏は、「政権をひっくり返せる」と本気で考えるほど愚かではありません。「一穴」これが日本保守党が現実的にできることでしょう。

その「一穴」に意味があるのか、ないのか――この辺りに触れながら「日本保守党」のムーブを分析して行きたいと思います。

お楽しみに。

2023.10.14

北海道から帰京したその日、中東で戦火が交わった。パレスチナのガザ地区と統治するテロ組織「ハマス」がイスラエルと奇襲し、大量殺害を行ったのである。この事態にイスラエルは「戦争状態」を宣言。アメリカが空母を派遣し、イスラエル軍がシリアを攻撃する事態となっている。この第5次中東戦争勃発危機に岸田政権の判断は遅い。石油ビジネスを経験した私が、増税にしか興味がないメガネに「安全保障」を教えよう。

2023.10.19

パレスチナ‐イスラエル戦争は先行きが不透明なまま深刻さをましている。そんな中で産声をあげたのが作家・百田尚樹氏が率いる「日本保守党」だ。明日、10月20日に開催される臨時国会で、岸田文雄総理は「ライドシェア解禁」を所信表明演説に盛り込むという。留まることをしらない自民党リベラル派の暗躍に、百田新党の価値は上がるばかりではないか。

2023.10.22

日本保守党結党式が行われたが最大のサプライズが共同代表者が名古屋市長・河村たかし氏であることだ。百田尚樹氏の盟友、高須克弥氏は翌日、絶交を宣言。会場にいた人たちの多くも「疑問」を抱いていた。はたして「サプライズ」の意義と意味は何か――。

2023.10.28

日本保守党事務局長、有本香氏は同党を「ベンチャー」と表現した。この概念を使うと河村たかし氏の共同代表就任の真意を、わかりやすく説明できる。2023年10月18日の新橋演説後の酒席で私は河村氏と対面した。地下社会とはいえ「長」を務めた経験がある私が感じた「河村氏」の印象と合わせて、日本保守党が得る巨大恩恵の正体を解説する。

***

実は私は河村氏自身が国政に復帰する可能性はそう高くはないのではないかと考えています。そうなると百田氏、有本氏が打った「一手」はかなり有効だったということになります。岸田文雄総理が「百田新党特集号」の今月発売の『Hanada』で自ら雑誌に登場しているのが、その証左ではないかと思います。

次回は、その根拠を明らかにして行きたいと思います。

お楽しみに。

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