10・17「日本保守党」結党式 誰もが首を傾げた「サプライズ」の意義と意味
前回の『祝!日本保守党結党 「ライドシェア」解禁が示す公明党‐自民リベラル派の「利権構造」』では、自民党内のリベラル派の暗躍を解説した。河野太郎氏や菅義偉氏に連なる議員たちが、この種のニューエコノミーを政策に取り込む際に使うのが「新興業界団体」だ。
そもそも「ライドシェア」の最大の懸念は、ドライバーの安全性である。東京五輪や新型コロナウイルスのワクチン、あるいはコロナ禍における「給付金」などの構造と合わせて考えると有料版のトップに貼った「新型コロナウイルスワクチン供給、コロナ禍給付金、東京五輪、洋上風力などから導き出したライドシェア解禁後の予想構図」のようになる。
岸田政権の主流派は竹中平蔵氏を嫌悪しているということで、ライドシェアにパソナが絡む可能性は極めて低い。とはいえ、この種の「新興業界団体」に無派閥や、非二世の議員がぶら下がるのがパターンだ。この関係の中で贈賄容疑によって逮捕されたのが、河野太郎氏の再エネ政策の懐刀だった秋本真利氏である。
自民党内も含めて永田町のリベラル派議員と戦うために結党したのが作家の百田尚樹氏が代表を、ジャーナリストの有本香氏が事務総長を務める「日本保守党」だ。
2023年10月17日には結党大会が開かれ、私も出席。河村たかし名古屋市長が「共同代表」を務めるサプライズに、多くの党員や日本保守党に期待する人たちは「疑問符」を抱いたのではないか。
実際に百田氏と「親友」の関係である高須クリニック院長、高須克弥氏は、同日に、
「僕は義理と筋を違えた人情のない友達とは絶交します。バッサリ。さようなら。なう。」
とポスト。
川村氏の登場で怒りをあらわにする党員もいた。
私自身は反射的に感情を昂ぶらせることはなかったものの、胸中に巨大な「疑問符」を抱くことになった。河村氏は原発反対派、日本保守党は原発推進派である。私が重要政策だと位置付けているエネルギー安全保障政策が合わない。
つぎはぎだらけの陣容形成は、どこかの小沢一郎氏が得意とする「オリーブの木」とやらに似ている。ということは小沢パターンの空中分解のリスクもあるのだろうか。
この疑問符の答えは日本保守党が「イデオロギー政党」になろうとするのか、それとも「イデオロギー集団」で終わろうとするのかの選択肢の中にあると私は考えている。そのことを理解したからこそ高須氏は「絶交」を取り消したのではないか。
その「答え」は日本保守党による10・21秋葉原、新橋街頭演説でも垣間見ることができた。
そのルポから始め、多くの人の疑問に答えて行こう。