岸田政権が防衛増税国会を「新公金チュウチュウ箱」提供で折り合う可能性
社会保障の国民負担率は46.8%
前回の『厚労省、民主党、小池百合子、日弁連…脱コロナ禍直前に考えたい「感染拡大と混乱の主犯」』では、日本の官僚、行政、地方自体が「暴力行使」の場面で「目詰まり」を起こす構造になっていることを書いた。
その欠点が噴出したのが新型コロナウイルスの感染拡大と、コロナ禍の混乱である。
過去のことを整理したのは、間もなく中国という巨大国家の暴力が日本列島に襲いかかることがリアルになっているからだ。
『チャイナ・バルーン連続撃墜が再評価させた安倍元総理の先見性』で解説したように、現在の自衛隊の装備では中国が狙う空域で破壊活動ができない。防衛の拡充は喫緊の課題だが、必要となるのが「防衛予算」だ。
財務省は国債発行より、「増税」による恒久的な財源の確保を省是としているということで、今国会は「防衛増税国会」となる。
首相官邸より
2023年2月21日、財務省は国民所得に占める税と社会保障負担の比率を示す国民負担率が2023年度は46.8%になる見通しを発表。2年連続下回ったものの、収入の約半分が「社会保障」に充てられることに不満を持つ人は多いのではないか。
責任回避は小池都政の通常運転
この「社会保障費」に群れ集まったのが「公金寄生型」の民間社会福祉団体だ。弱者女性、若年女性、LGBTなどマイノリティ救済を名目に公金をチュウチュウして活動資金を得る。そうして自分たちが理想とするカルト社会実現に資本を投下するのだ。
その構図が露呈されたのが、暇空茜さんが提起した「日本共産党シンパの仁藤夢乃氏と仁藤氏率いるColabo問題」である。その悪質性をは『月末特別配信 2023年1月総合版 フェミナチ・仁藤夢乃の憂鬱』にまとめたので興味がある方は、是非読んで欲しい。
皆さんの血税が、「公共の福祉」とは真逆の方向に投資されているのにもかかわらず、野党が反対する可能性はゼロに近いと私は考えている。
この予測を裏付けるのが2023年2月22日の都議会の一幕だ。Colabo問題を問われた小池百合子知事は、質問に答えず担当者に丸投げ。小池氏が事実上率いる都民ファーストの会は、この種の亜種暴力団との契約を委託から補助に変更する方向だ。
都議会HPより
責任者が説明責任を放棄し、子飼いは形を変えて亜種暴力団を生き残らせる――小池都政の通常運転ということで、特に驚くことではない。
問題は国政だ。
合理的に考えれば国政レベルで「男女共同参画」の予算に群れ集まった「公金チュウチュウトレイン」が再精査されることはない。私の聞いた話と合わせると、岸田政権が用意した別の「箱」に新たな公金チュウチュウトレインが群れることになるが……今回は増税国会の落とし所について考察して行きたい。
3行で説明できるColabo側の「疑義」
2023年2月26日、「Colaboと仁藤夢乃さんを支える会」はオンライン報告会を開くという。スピーカーが弁護士の角田由紀子氏、太田啓子氏。司会は大人のおもちゃ屋経営者の北原みのり氏という、香ばしい陣容である。
チケット代は2000円、5000円、10000円となっているが、領収証が出るのか…支える会側の主張を整理するところから初めていこう。