戦時の今こそ知っておきたい「非対称」と「リープフロッグ現象」の意味

2021年8月21日には読売新聞が1面トップで『長射程巡航ミサイル、1000発以上の保有検討…「反撃能力」の中核に』と題した独自記事を報じた。まさに「戦時」ということで、2022年参院選の自民党公約が「安全保障」で占められ、その自民党が選ばれたのは現実を見据えた当然の結果といえるだろう。「戦時」の今こそ抑えておきたいのが、仮想敵国・中国の国家戦略だ。そこで今回はそれを解説する。
猫組長 2022.08.21
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コロナ禍は終わらない

ビジネス社
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本書でも私はウクライナ戦争が拮抗したまま長期化することを導き出しているが、現在の状況はそのとおりになっている。私は占い師や祈祷師の類いではない。少し先の未来を読むために必要なのは情報と合理的思考の積み上げだ。

本書や「猫組長POST」の目的は、そうした私の視点や思考法を皆さんが共有することにある。そのことで皆さんが「豊か」を手に入れることができると確信しているからだ。

2021年8月21日には岸田文雄総理が新型コロナウイルスに感染していることが明らかになった。私の「コロナ観」については、『「ユートピア」を実現した「金融緩和」が「インフレ」を生んだ』で述べたとおりだ。

岸田文雄公式Twitterより
岸田文雄公式Twitterより

多くの人が「コロナ禍がいつか終わる」という前提に立っているが、私は「コロナ禍は終わらない」という前提に立っている誰もが一度くらいは新型コロナウイルスに感染し、やがて風邪のような病気として社会に溶けていくということだ。岸田文雄総理の感染もこのプロセスの中で起こったことに過ぎない。

暴力に支えられた抑止力のゲーム

前回の『掌返しの「親日」こそ韓国不変の「わがまま外交」だ』では台湾危機がリアルなリスクとなっていること。また前々回の『高市早苗に託された「安倍外交・安全保障」の正体』では「暴力保有・行使」に強い規制がかけられた日本で、「経済安全保障」の構築が「外交・安全保障戦略」のカギであることを解説した。

米中貿易戦争の真っ最中に、中国発のコロナ禍が発生。そのコロナ禍に連動してロシアがウクライナに侵攻した。2022年8月2日には米下院議長のナンシー・ペロシ氏が訪台し、中国が反発し大規模な軍事演習を行う。同年8月14日にはアメリカの超党派議員団が訪台し、中国が軍事演習を行っている。

ペロシ公式HPより
ペロシ公式HPより

このように整理すれば現在は「戦時」だ。2022年参院選で自民党が「安全保障」を公約のトップにしたのは「暴力の時代」に突入している証左である。

安全保障とは「暴力」に支えられた「抑止力」のゲームだ。そして現代の「暴力」は「技術」によって支えられている。そこで抑えておきたいのが「非対称性」と「リープフロッグ」と呼ばれる現象だ。特に中国はこの現象を国家戦略の中に組み込んで、アメリカを超えようとしている。

2021年8月21日には読売新聞が1面トップで『長射程巡航ミサイル、1000発以上の保有検討…「反撃能力」の中核に』と題した独自記事を報じた。この背景にあるのも中国の「非対称性」と「リープフロッグ」戦略である。そこで今回はこのことを解説したい。

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