プーチンが始めた「核のロシアンルーレット」――ダーティーボム編
2022年10月に入りウクライナ側は続々と領土を奪還。このことでウクライナと西側は、プーチン大統領との「核弾頭のロシアンルーレット」に突入した。ロシアの核使用リスクについては多くのフェイクニュース、自称・文化人、あるいは「政治家」を自称する「政治屋」「票田屋」の荒唐無稽な主張がSNSで発信されている。暴力の本質を知る私が、合理的思考でその可否を導き出してみよう。
猫組長
2022.10.07
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爆発させることだけが「核攻撃」ではない
ウクライナ戦争が激動している。
2022年9月30日には、プーチン大統領がウクライナの4州の併合を宣言。『アメリカの武器供与中止で読み解けるプーチン「核使用」のレッドラインと終戦の形』で書いたように、ロシア国内への攻撃は、プーチン氏の核ドクトリンに抵触する。ところが翌日の同年10月1日にウクライナ軍は東部の町、リマンを奪還。さらに同月4日には南部ヘルソン州の主要な村を解放した。
日々、奪還のニュースは伝えられており、ウクライナと西側は、領土奪還の動きを見せていない(下図「止まらないウクライナの反転攻勢」参照)。
そこで問題になっているのが、ロシアの核使用リスクだ。
前回の『中国の列島侵略に対する「ポンコツ外相」の抑止力は「ゼロ」』では、林芳正外相がどれほど無能なのかを合理的に導き出した。そこで今回は前回の予告通りはたしてプーチン大統領が「核」を使用するのかしないのか――その可能性について考えてみたい。
「暴力の本質」を知りロシアン・マフィアに知人がいる私が、「暴力の基本ロジック」に基づいて2回に渡って分析する。反原発カルト教祖、信者が思考が、合理性を兼ね備えていないことばかりか、「原発」や「核」について基本的な知識さえ持ち合わせていないことも再確認できるだろう。