Microsoft「ウクライナ・レポート」が示す米ビックテックの近未来像
「右」の進化には「左」はなければならない
前回の『GAFAの明暗をわけた正体』では、世界最先端の技術をベースに最先端のビジネスを生み出すアメリカテック業界にあって、「四騎士」と称されたGAFAが2020年の時点ですでに潮目に差し掛かっていたことについて解説。MetaとAmazonが苦境に陥っているのかを導き出した。
重要なのはイノベーションの精査についてで、石油エネルギーと核エネルギーの歴史を例として説明した。

便宜的に、
・歴史によって積み挙げられた伝統や習慣、国家などの「存在」を「右」
・その「右」の変革を試みる「動き」を「左」
とする。
「便宜的」としたのは、政治や思想を表す「右」「左」とは違う意味であることを強調したいからだ。
イノベーション(革新)とは既存の社会を打ち破るものということで、「右」からは発生しない。生み出すのは「左」だ。
だから伝統・習慣から自由になろうとするリベラリズムや、伝統・習慣を変革しようとするラディカリズムは「左」に位置することになる。イノベーションを生み出すことを職業にする学者が「左」にいる理由もそこにある。

Gerd AltmannによるPixabayからの画像
「右」が「存在」という名詞であるのに対して、左は「動き」という動詞になるのはそのためだ。「左」から生まれたイノベーションが、「右」によって精査されイノベーションはスタンダードになることを繰り返しているのである。
なぜ人が「右」から離れられないのか――その理由は「クレジット(信用)」だ。「クレジット」については『「猫組長POST」投資講座その2』で詳説したので参考にして欲しい(下図参照)。
「右」は「左」の生み出したものを吸収する、「左」は生みだし続けなければならない。だから、どれほど科学が進歩しても、伝統や習慣が残り続ける。
「右」が進歩するためには「左」は欠かせないということでもある。
次こそは「AV民主党」に生まれ変わることを勧める
私が「左」に批判的だと思い込んでいる人は多いが、それは誤解だ。私が否定しているのは思想や政治によくある「エセな左」である。
その最適例が「立憲民主党」だ。
「立憲民主党」の前進の「民主党」は「埋蔵金」、「コンクリートからヒトへ」「高速道路無料化」などの「イノベーション」を有権者に提示した。フタを開けて見れば「イノベーション」と思わせていたものは、詐欺や嘘であることが周知される。

小沢一郎氏公式HPより
「クレジット」を喪失した民主党から有権者は離れた。その後、国籍の人が罪を犯すたびに通名を変えるように、党名を変えながら「批判のための批判」を中心政策としている。イノベーションを生み出す能力がないことを自覚しているから、政策が違う日本共産党と協力関係を結ぶのだ。
皆さんが記憶する立憲が尽力した唯一の「イノベーション」がアダルトビデオ制作を規制する「AV新法」ではないか。断言してもいいが、現在の立憲民主党からイノベーションが生まれることはない。
「右」を成長、進歩させるための「左」として存在しない「エセ左」であるがゆえに、存在価値がない。だから批判するのである。今後は「AV民主党」に党名変更し、日本のAV改革を主要政策にすることを強く薦めたい。
民間企業が機密を公開した
さて、この「右」と「左」の構造を象徴するのがアメリカのビックテックMicrosoftだ。Microsoftという企業が2022年におかれた「現実」を理解すると、GAFAを始めとするアメリカのテック企業の今後を見通すことができる。そこで今回はこのことを解説する。
まずは下に掲載した一枚の図表をご覧いただきたい。どこかの諜報機関やその関係機関が作成したものではなく、Microsoft社が作成し、公表したものだ。この「図表」が作成された背景に、アメリカテック企業の未来を読む上での「キー」があると私は考えている。