「ソヴィエト蓮舫崩壊」が示す「安倍元総理の悲願」を軸にした政界再編の可能性
反逆せよ!愛国者たち
安倍晋三元総理のご命日にあたり、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
私の新刊『反逆せよ!愛国者たち』(ビジネス社)が2024年7月18日に刊行される。おかげさまで同年7月7日には予約段階でAmazon総合4位に付けることができた。出版不況が叫ばれる市況にあって、快挙と言えるだろう。心よりお礼申し上げたい。
本書の内容だが、安倍以降の自民が「エセ保守」に堕した中、羅針盤となるのが「愛国」というイデオロギーだ。そこで
第1章 LGBT推進で見放された自民党
第2章 移民で国民が大損する理由
第3章 日本保守党が大善戦した東京15区
第4章 日本の裏伝統・「暴力と政治」の近現代史
第5章 日本周辺はすでに戦時である
第6章 日本保守党が安倍なき日本を守り抜く
という構成で執筆した。エセ保守・自民党による「狂気のレフトウイング政策」を壊すことの意義と意味を解説したので、是非、購入して欲しい。
前回の『日本にとって都知事選よりイラン大統領選が重要なこれだけの理由』では新・枢軸国が世界に構築した新たな経済圏について解説した。カギとなるイランの大統領は欧米との対話を重視する改革派のペゼシュキアン氏となった。一方、イギリスでは総選挙で労働党が圧勝。14年ぶりの政権交代が行われた。
ロシアへの武器供給国・イランと、欧州における対ロ強硬国・イギリスの同時政権交代は、ウクライナ侵攻ばかりか政界経済に大きな影響を与えることになるだろう。
一方で都知事選では現職、小池百合子氏が「圧勝」となった。元謝蓮舫こと蓮舫氏「2位じゃだめ」ということで3位に滑り落ちた。大惨敗の理由は破防法に基づく監視対象団体「日本共産党」の熱烈な支援である。
健全な思考を持つ大多数の一般市民の皆さんは「小池当選」にがっかりしつつも、「小池当選」をどこかで安堵してしまったのではないか。「バカの中からバカがバカを選ぶ」という消去法選挙において当然のメンタルだと私は思う。
この「消去法」は国政にも通じている。投票先がないから自民、誰もいないから岸田文雄総理、「ポスト岸田」も……と泥沼のような状態で政治に対する不信感は募るばかりだ。
だが焼き畑の中から新たな芽が息吹くように、都知事選における「ソヴィエト蓮舫崩壊」は、政界再編の可能性を示唆していると私は読む。『「都民セカンド」VS「都民ファシスト」の都知事選が示す政界の近未来』で導き出した予測が、より現実味を帯びたということだ。
再編の軸こそが、故・安倍元総理が悲願にしていた「改憲」である。一連の予測が妄想や比較でないことを示すため、合理的に導き出して行こう。