ポンコツ外相の内閣残留が示した「安倍外交の継承」

岸田文雄総理が改造内閣を発表した。中国が台湾海峡周辺を「封鎖」の事態にあって、林芳正外務大臣の残留が不安を与えている。一方で岸田総理は高市早苗氏を経済安全保障担当大臣として登用した。ここから導き出せるのは、安倍元総理が作った外交戦略実現の意図だ。そこで今回は図版を使いながら岸田政権の「外交・安全保障」の正体について解説する。
猫組長 2022.08.10
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ポンコツ外相留任の衝撃

前回の『岸田改造内閣の「新原子力政策」とは』では、岸田政権が行う3つの「安全保障」を指摘しながら、エネルギー安全保障政策の方向性を導き出した。

2022年8月10日に岸田総理は予定通りに改造内閣を発表。事前報道から驚きを与えたのが、あの林外務大臣の留任である。

首相官邸HPより

首相官邸HPより

林氏は、『ロシア発「世界再編」が生みだすヤバすぎる価値観の正体』、『バイデン大統領訪日の裏にある韓国のえげつない外交戦術の正体』などでもその愚策ぶりを取り上げられる「猫組長POST」の「disられレギュラー」だ。

首相官邸HPより

首相官邸HPより

いくら「元経済ヤクザ」とはいえ「外交」までわかるはずがないという読者の方もいるかもしれない。そこで思い出して欲しいのが、『ロシアン・マフィア「黒い軍事支援」を知る私が評価』で書いた闇社会と戦争との関与だ。アメリカも日本も含めて正規の軍にはできない「汚れ仕事」を「暗黒街」に依頼するのは、どこの国でも同様だ。そのことは歴史が明らかにしている。

それゆえ中ロ+南北朝鮮半島の国が日本に一方的な要求、クレームいれる度に私のところにも、外交・安全保障関連の情報が自然と入ってくるのだ。そうした裏と表の情報を統合して分析すると悪手にしかみえない林氏の留任こそが、岸田政権が安倍元総理の外交を継続する意思に見える。

首相官邸HPより

首相官邸HPより

そこで今回は岸田政権の外交・安全保障戦略を紐解いていきたい。その後の回で「安倍外交」の正体を図解しつつ、高市氏が経済安保相になった意味に迫っていく予定だ。

安倍元総理と相思相愛だった台湾に非礼を働き、韓国にナメ切られ…

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