SDGs、再エネ、フェミ、LGBT――「情報暴力群」をマネーが審判した日
小西ひろゆき氏には「ビタ一文」の価値もない
前回の『「法的措置砲」連射&「サル発言」で更迭 自称・憲法学者 小西洋之「迷惑系議員王」になるためのワンピース』では、一連の小西問題の本質について解説した。有権者に政策を説明し、理解されてはじめて信認が生まれるのが民主主義政治の原則だ。その意味で政治とは「言葉のゲーム」と言い換えることができる。
批判者に対する説得や説明の「言葉」を自ら放棄し、司法や公権力に説明を丸投げすることは政治家としての職務放棄に他ならない。
季節の変わり目に街に出没する異様な人と同じテンションで暴れる小西氏だが、政治活動資金がショートし、「寄付のお願い」のTweetを頻発している。
対称的なのが亜種暴力団「Colabo」と戦う暇空茜さんだ。2023年3月31日時点で、自身に寄せられたカンパ金の総額が9328万5092円であることを明らかにした。
2023年1月は仁藤夢乃氏と率いるColaboについて書いた月だった。私の言葉では、大多数の健全な思考をもった人が、健全な民主主義防衛のために暇空さんに投資したということになる。
小西氏には一文の投資価値もないということでもあるが…。
本連載は木っ端役人出身の「迷惑系議員」をあげつらうことが目的ではない。求めるのは読者の皆さんの「豊かさ」だ。「豊かさ」に繋げるために考えなければならないのは、この問題の根底にある「マネーの流動性」だと私は考えている。
小西氏からマネーが逃避し、暇空さんの元にマネーが集まるように、合理的な理由に基づいて流動するのが「マネー」だ。
高意識ビジネスの資金源が破綻した
新興理念が情報を暴力化させ人の認知能力を書き換え、社会支配を試みる。SDGs、再エネ、フェミ、LGBTといった「情報暴力群」が起こしたムーブにも積極的に投資が行われた。
こうした新興の「情報暴力群」に対する投資は、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の頭文字を取ってESG投資と呼ばれている。
本連載では、2023年が「この10年間の情報暴力群に対する投資が精査される年」であることを繰り返し解説したが、その象徴となるできごとがSVB(Silicon Valley Bankの略で「シリコンバレー銀行」)の破綻である。
「高意識情弱層」が愛用したSVBは積極的にESG投資を行った。アメリカを内線状態にした悪名高いBLM(Black Lives Matter=ブラック・ライブズ・マター)運動やその他の情報暴力群にも多額の寄付を行っていたのだ。
SVBは高意識有能層とともに発展し、高意識情弱層と伝統によって沈んだ――そこで今回はSVB破綻劇を精査しながら、マネーによって我が世の春を謳歌した情報暴力群が、マネーに切り捨てられる構造を分析していこう。
金融系の話を難解だと思う人も多いので、できるだけわかりやすくし、かなり多くのオリジナルの図版を交えながら解説を進める。