エネルギーを「武器」に…プーチン「第三次世界大戦への策謀」
「冬」に向けて欧州エネルギー危機は深刻化しているが、プーチン大統領が「核兵器」の他に手に入れたもう1つの「武器」こそ「エネルギー」だ。この状況での「COP27」はまさに「お笑いイベント」でしかない。しかし、ロシアにとっては「エネルギー生産国」を同盟化し、新たな武器を先鋭化させるチャンスでもある。プーチン大統領が打つ一手とは――。
猫組長
2022.10.14
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「クリミア半島」は「核スイッチ」のトリガー
私事だが、10月末に発売される新著『猫組長の投資顧問グループが明かす 2024年まで勝てる株式投資術』(徳間書店)の締め切り直前だ。

徳間書店
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前回の『プーチンが始めた「核のロシアンルーレット」』では、プーチン大統領が「核兵器」を容易に実戦で使用できないことを解説した。可能性があるのは「核実験」を通じた「核暴力の示威」だ。2018年に開発を宣言した新型核魚雷「ポセイドン」など、核搭載可能兵器を核弾頭抜きで発射実験することはより現実的な「核暴力の示威」である。私がプーチン大統領なら北朝鮮で核実験を実行するが、そのメリットも示した。

朝鮮中央テレビより
2022年9月26日に「ノルドストリーム」に対して行った「破壊工作」は、ロシアからの「メッセージ」だ。そこで今回は、ヨーロッパが「冬」を迎える時期に「エネルギー」を武器化するプーチン大統領の「黒い策謀」について解説する。
その前に明らかにしたいのが前回の検証だ。というのは、一連のことを裏付ける事態が早くも発生したからである。それこそが、