「超凡人総理」を支える「コオロギ太郎」への反発
「岩盤保守層」が求めていた数々の法案を成立させる一方で、男女共同参画推進や「異次元の少子化対策」などリベラル政策を推進させている岸田文雄総理。保守層・革新層・与党・野党全員が「岸田文雄」に「モヤッ」しながら、政敵が勝手に墜ちていく手腕は「永田町のステルス兵器」と呼ばれている。憲政史上最強の「超凡人」が倒されない要因の一つが「コオロギ太郎」こと河野太郎氏への反発だった――。
猫組長
2023.03.18
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繰り返される「悪魔の証明」
前回の『地下文法に照らせば「小西文書」は「ガセ」ではなく「バッタ」である』では、あの立憲民主党の小西洋之氏が高市早苗氏に迫った「小西バッタ文書」について解説した。文章の作成者は木っ端役人時代の小西氏の周辺者。精査の結果、総務省への圧力も高市氏について記載された部分の真性も確認できなかったのだ。
「バッタ」という私の評価がブレることはない。
立民・リベラルメディアを常に支えるメンタルは「第一次安倍政権の成功体験」で、高市氏の答弁問題における「偏向報道」の裏側にあるのは、支持率が低い岸田文雄総理を攻め落とせない焦燥感だ。
憲政史上最強の「凡人総理」を支えているのは、「コオロギ太郎」こと河野太郎氏への反発という声がある。
そこで今回は、自民党内の「仁義なき戦い」を、新規のオリジナル図版を交え解説する。
まず前回の続きとして、高市発言の現状を整理したい。リベラル系メディアは「信用できないなら質問しないで」というタイトルを横並びで報じたが、その元になった答弁を分析する。