地下文法に照らせば「小西文書」は「ガセ」ではなく「バッタ」である
奇行によって一躍国民的スターに
前回の『中国への思慕から53秒で安倍元総理の遺産を破壊したポンコツ外相が万死に値する理由』では、希代のポンコツ外相・林芳正氏のG20欠席が安倍元総理が築き上げた日本を守る「安全保障構造」を破壊する万死モノの蛮行であることを解説した。
林芳正氏HPより
2月中旬以来、忙殺の状態にあったが、ようやくピークアウトすることができそうだ。来週からは通常の配信ペースに戻ることができるだろう。
疲労がピークに達した時、音楽、映画、小説など疲れを一瞬でも忘れる清涼剤のようなものを持っている人も多いのではないか。私の清涼剤の1つが2015年9月17日の参議院平和安全法制特別委員会で小西せんせーが委員長に向かってダイブした際、佐藤正久氏に拳でカウンターを入れられる動画だ。
身をもって集団的自衛権の効果と恩恵を示した小西せんせーだが、この奇行によって、一躍国民的アイドル議員となり、ネットでおもちゃにされるキャラを確立なされたのである。
「ガセ」は謹んで訂正するべきだ
その小西せんせーが「一級の行政文書」と言い切り、突きつけたのが総務省の内部文書だ。故・アントニオ猪木を彷彿とさせる得意満面の表情で、放送法の解釈について問題視した内容を読み上げたのである。
小西せんせー公式Twitterより
この「小西文書」ついて問われたのは、作成時に総務大臣を務めていた自民党・高市早苗経済安全保障担当相である。高市氏は自身について書かれている部分について「ねつ造」と断定。真実なら議員辞職も辞すと断言した。
その後、総務省は「内部文書」であることを認めて全文を公表。ただし高市氏についての内容の真偽については、審査中とした。
SNSでは、あの「永田ガセメール事件」と絡めて「小西ガセ文書事件」という心ない言葉が溢れた。「小西文書」作成の経緯を整理して地下社会の文法に照らせば、これは「ガセ」ではなく「バッタ」、「パチ」、あるいは「ニコイチ」と呼ぶべきだ。
ガセ呼ばわりした人は謹んで「バッタ」、「パチ」、「ニコイチ」に訂正するべきである。
そもそも、この問題の本質は、一部テレビ局の放送法に違反した偏向と「みずほ銀行化」している総務省の体質にあると私は考えている。
あたかも「放送法4条」を武器に、安倍政権が「言論の自由」に圧力をかけた印象操作がなされているが、「放送法4条存置」に血道を上げたのはメディア側だった。この矛盾を覚えている人はどれほどいるだろうか――。
そこで今回は総務省の組織性格や放送法の問題点を解説しながら、「小西バッタ文書事件」の深層に迫る。
まずは小西せんせーの奇行から振り返って行こう。