木原誠二夫人の元取調官と対峙した元ヤクザの私が確信したホンボシはヤツだ
改めて国家公務員法違反を覚悟で実名告発した元取調官・佐藤誠氏と、「週刊文春」編集部に最大限の敬意を表する。
前回の『木原誠二夫人を取り調べた元刑事の会見に出席した私が見た「政治のパワー」とリベラルメディアの「エセ反権力姿勢」』では、元犯罪者の側にいた私の嗅覚が佐藤氏を「すご腕」と判断したことを伝えた。普段は「反権力」を標榜しながら、この重要事件を報じないリベラルメディアのエセ姿勢、その背後にある「政治のパワー」を明らかにした。
大前提なのだが木原氏は愛人と隠し子を作り、ディズニーデートした時点で、常識的に「アウト」のはずだ。これが安倍政権の官房副長官なら罵詈雑言どころか、安倍元総理も含めて「極刑扱い」だっただろう。
木原氏を「アウト」にしない時点で朝日やら毎日やらの「反権力」とやらは、気分次第の「エセ」ということだ。
その木原氏は2023年7月6日発売の「週刊文春」記事「岸田最側近 木原副長官 俺がいないと妻がすぐ連行される 衝撃音声」を「マスコミ史上稀にみる深刻な人権侵害」、「事実無根」、「捏造されたであろう風説」として、発行元の文藝春秋社を刑事告発した。
週刊文春
私の経験では報道に対する「事実無根」は犯罪者の言い訳ベスト3に入る常套句だ。重大犯罪で収監された暴力団員に面会してみるといい。口々に「事実無根でこんな罪を食らった」と愚痴ること請け合いだ。
調書でさえ枝葉末節まで追求すれば「わずかな間違い」、「齟齬」は必ず存在するのだから、報道ならなおさら。犯罪者による「事実無根」批判とは、そのわずかな部分を持って全体が「事実無根であって欲しい」という願望の表れだというのが私の認識だ。
実際に2006年に木原夫人のXさんがシャブ乱倫のど真ん中にいたこと。当時のXさんの夫・安田種雄が不審死したことは「事実」である。不審死であるがゆえに未解決事件となっているのだ。最大の問題はその「事実」を事件化し解決する材料があまりにも少ない点だ。
そして、木原誠二は内閣官房副長官という立場にありながら「事実無根」と言い放った。国民に対して堂々と嘘をついたことこそ大問題だろう。
いったい誰がやったのかか――会見を通じて得た新情報を、元犯罪者の世界に住んでいた私独自の視点を元に複数のオリジナルのチャート図を使って導き出す。佐藤氏は元警察官にして叙勲者のXさんの実父を「ホンボシ」としたが、もちろん、そのことも検証する。
私自身も顧問弁護士と民事、刑事で「やられる」ことを前提に相談しながら伝える危険なネタを伝えよう。