コオロギ食、渋谷区LGBTトイレ、フェミ、太陽光…「情報暴力」が狙うのは「子供」だ。
「コオロギ給食問題」が示す本質
前回の『安倍元総理、LGBT稲田、ビニール進次郎…二世議員 有能と有害の分岐点』では河野太郎氏、小泉進次郎氏、稲田朋美氏などの二世議員が「新興の箱」に向かう理由を自民党史から分析した。
巨大な暴力組織にはクスリ、オンナ、博打という伝統的な3大収益手段と、特殊詐欺、暗号資産、FITなど新興の収益手段が混在する。保守政党である自民党は医療、電力、郵便、農政、宗教など伝統的支持母体を継承、維持、発展させる集団と、太陽光、FIT、ビニール、ペット、LGBTなど「新興支持母体」に活路を見出す「分断した二世」が混在している。
このような巨大暴力組織と自民党の相似形を「二世議員」の視点から導き出したのが前回だ。
問題は「新興支持母体」が推し進める「新興の理念」が、なぜこうも簡単に社会に浸透してしまうのかという点だ。
この構造を紐解くカギは「コオロギ食給食問題」に集約していると私は考えている。
そもそも「食糧難にコオロギ食」は1行で矛盾を指摘することができる稚拙な詐欺的ロジックだ。コオロギ食は生徒の側から始まり、感化された担当教諭が給食にした。その担当教諭は、
「給食に昆虫メニューを取り入れることで、SDGs(持続可能な開発目標)やエシカル(倫理的)消費を深く考えるきっかけになれば」
と自らの善意を信じて疑わない。炎上した時も「まさか」という気持ちが強かったのではないか。なぜ子供を教育する立場の人物が、この程度の認知能力しか持ち合わせていないのかも含めて、この問題発生プロセスを子細に考えると、かなり深刻なことがわかる。
そこでこの土日に2回に分けてSDGs、LGBT、フェミ、再エネなどが行使する「後方暴力」の正体を解説する。前半がコオロギ食を例にした「子供編」とLGBT問題の深層、後半は渋谷区LGBTトイレ問題を例にして「大人編」を解説する予定だ。
言うまでもないが、個々の特定事例だけを揶揄することに終始するつもりはない。
ウクラナ戦争で実用された「情報暴力」の構造を図式化しながら整理し、現在のカルト的新興社会運動にあてはめる。その上で、「コオロギ食問題」の本質とLGBTが社会支配するリスクを精査していこう。