月刊Hanada編集長との討論120分を再現 飯山陽をキチガイではないと信じて疑わない長谷川幸洋氏を見て私が思うこと-シリーズ その3
狂気が治まらない原因はYouTube
前々回は『月刊Hanada・花田紀凱編集長との討論120分を再現 「花田さんは飯山陽をキチガイだと思わないんですか?」と問い詰めた背景――その1』を、前回は『月刊Hanada編集長との討論120分を再現--「花田紀凱さんは飯山陽をキチガイだと認識している」と私が確信した瞬間--その2』お届けした。
日本保守党事務総長・有本香氏が長く続けた『月刊Hanada』での連載を自ら降りたことをきっかけにした問題だ。花田編集長は、降板決断の原因を、飯山陽氏の重用に対する感情的な問題と曲解。事態は百田尚樹共同代表も交えてドロ沼になる。そこで私は花田編集長と討論した2時間の再現だが、放送中、有本氏から電話が鳴ったところが前回までだ。
拙著『「軽薄な破壊者」との戦い』では「軽薄な破壊者」を量産した原因がSNSであることを導き出している。飯山氏がデマ、誹謗、中傷、罵詈雑言が4カ月連日1時間、計約120時間も続けた理由がまさに書いたことだ。

飯山氏のYouTubeを俯瞰して見れば日本保守党関連への「罵詈雑言」を開始してから再生回数、登録者数が一気に上昇しているのがわかるだろう。客員教授や通訳の年収が短期間で手に入るようになったと私は見る。動画配信からの収入を支えるのは日本保守党の「アンチ」だ。ファンには「熱狂的」という枕言葉が付くが、「アンチ」のそれは「狂気」である。「狂気ビジネス」止められなくなったということ結果が、4カ月連日1時間、計約120時間の誹謗、中傷、罵詈雑言だとしか私には思えない。
花田編集長との対談後、都度、私の名前を出して「見識を伺いたい」と繰り返したのが、元東京新聞のジャーナリスト・長谷川幸洋氏だ。対談を申し込んだところ、多忙を理由にあっさり拒否という肩透かしの結果になった。

ジャーナリストなら「飯山陽キチガイか否か論争」にイッチョガミするより、かつて所属した会社が品川社屋移転の際に地下に輪転機を埋めて逃げた一件を追求するべきだと私は思うが……。
花田編集長との話が平行線を辿る中、百田氏に続いて電話をかけてきたのが有本氏である。やや怒気を孕んだ声に、緊張が一気に高まった。花田氏、長谷川氏ともに所属した業界で名を轟かしたレジェンドが、なぜこのようになったのか――その理由に私は戦慄したのだった。