一周忌で再評価 安倍安全保障構造の巨大功績
木原誠二問題とシャブ
いつもであれば前回のおさらいから始めるのが通常だが、今回は「次回の予告」という異例の始まり方となる。
裏に隠れていた事案が表に出ることを、極道業界では「捲(めく)れる」と表現するが、岸田政権の屋台骨を揺らす大事件が捲れようとしている。
それが岸田文雄総理の側近、木原誠二氏の「妻」を巡る一件だ。
木原氏と結婚前、妻・I氏の元夫・安田種雄が不審死を遂げたのは2006年のことだった。その事件について週刊文春が報じ、木原氏が発行元の文藝春秋社を刑事告発したのである。
私はこの事件の深層を知ることになった。というのは当時、I氏には不倫相手のAという男がいた。Aと安田種雄は知人なのだが、2人を結びつけていたのが関西極道界でいう「ポン」、つまり「シャブ」だったからだ。
地下社会ではこの事件がホットニュースとなる。この一件を私が「猫組長チャンネル」で明かしたところ大反響となった。
動画は「生」で現在は視聴できないが、文字は残る。時の政権中枢にいる人物の家族と覚せい剤という極めてシビアなトピックこということで慎重に書きたい。政治に忖度した時、警察組織内に発生する「謎の力学」には身震いしたほどだ。
さて冒頭でお悔やみを示したように安倍晋三元総理が亡くなって一周忌を迎えた。安倍元総理の功績とは何かが再認識されている。
多方面にわたる功績の中の最大の部分は、前回 『「食」から「暴力」のケータリングへと事業展開-プリコジンが満たしたプーチンの胃袋と懐』 で 予告した「ロシアの核管理問題」に内包されている。それは多くの日本人にとって集票力のない政治テーマ「外交・安全保障」の構築だ。その意味を明らかにすると共に、ワグネル内乱がもたらした本質についてオリジナルの図版を交えながら迫っていこう。
日本人が知らない日本列島のリスク
1949年8月29日、1964年10月16日、そして2006年10月9日――この3つのタイムスタンプの意味を理解している人がどれほどいるだろうか。