小泉進次郎「ぼくのそうさいせん」全文に隠された「巨大利権」と「痛みを伴う構造改革」
前回の『バカを騙すか、利口を味方にするのか――「自民総裁選」を読み解くキーワードは「安倍喪失後初」』でも書いたが2024年の巨大なテーマは「バカとの分断」だと私は考えている。いささか言葉が汚くて恐縮だが、多角的に考えても、そうした存在を表す一言は「バカ」だった。「バカとの分断」とは「大多数のバカ」と「それ以外の人」との戦いのことである。
自民総裁選は候補者乱立によって決選投票間違いなしの情勢だ。余談だが日本保守党に病的粘着を続けてきた和田楠木一族の末裔であらせられる木っ端議員・和田政宗せんせーが選対事務局長を務める青山繁晴氏は、推薦人が集まらずに早期撃沈する見込みである。
その決選投票行きが確定的に予測されているのが、小泉進次郎氏だ。憲政史上最軽量の神輿を担ぐのは、あの菅義偉氏である。神輿どころか羽毛布団ということで風に飛ぶかと思いきや、しっかり大多数のバカの心を掴んでいる。
猫組長POSTは決意表明で読み上げた「決着 新時代のトビラをあける」と題した小泉進次郎氏の「出馬表明」の文章を入手。今回はその全文を公開する。
知性のかけらも感じられない夏休みの作文「ぼくのそうさいせん」だが、「レジ袋レベル」どころか、早くも「巨大新興利権」と「痛みを伴う構造改革」が盛り込まれていた。
否が応でも思い出すのが、悪夢の小泉政権を牽引した「竹■平蔵(なかぬきへいぞう)」こと竹中平蔵氏の喜色満面の笑顔だ。
小泉総裁の自民を与党にすれば、養分にされ、大量出血を余儀なくされるのは他ならない小泉自民に一票投じる「バカ」だ。
あの悪夢の小泉政権の愚行が繰り返されてしまうのか――さらに総裁選の行方も合わせて考察していこう。