多様性幻想ゴリ押し「パリ五輪」の裏で深刻化するアメリカ「新南北戦争」のリアル

自民党総裁選、衆院選、アメリカ大統領選、ウクラナ戦争、イスラエル・ハマス戦争、そして台湾有事――2025年に向けて世界が直面するテーマは「分断」だ。正反対の理念によって世界が激しく揺さぶられている状況は、暴力が噴出する「世界大戦」前夜のごときである。ダイバーシティ(多様性)をゴリ押しするパリ五輪開催中だからこそ、世界のリアルを考察してみよう。
猫組長 2024.08.08
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2016年から内戦状態のアメリカ

小池百合子東京都知事が、2024年7月6日のプロ野球始球式で骨折をした。「猫組長POST」では7月の都知事選を「バカがバカの中からバカを選ぶ選挙」と繰り返し論じてきたが、主張の正当性が小池氏自身によって証明されたと自負している。

マネーを原動力にして情報を武器にし、認知能力を攻撃する「情報暴力戦」が始まったということでもある。こうした攻撃に流されないように、世界情勢を冷静に見極める視点が必要だと私は考えている。

そこで今回は2025年に世界が直面する「テーマ」を導き出す。

自らの首を持って歌うマリー・アントワネット、どう見ても「最後の晩餐」を愚弄したパフォーマンス――パリ五輪では歴史・伝統を否定し「多様性」がゴリ押しされることになった。だがこの「カルト的幻想」に対して、2025年に向けて世界が直面する現実は「分断」だと私は予測している。

分断の爆心地がアメリカだ。そもそもアメリカでは2016年以降、新たな「南北戦争」が起こっているというのが私の観測だ。

民主党がカマラ・ハリス氏を大統領候補として指名したことで、戦争は一段深刻化してしまった。2024年3月にトランプ氏が11月の大統領選にについて、

「わたしが選ばれなければ、血の海になるだろう。この国が血の海になる。少なくとも、だ」

と演説したことは「脅迫」のように受け取られているが、2016年以降のアメリカを的確に捉えた言葉だと私には読める。

副大統領に指名したティム・ワルツ氏の素性を考えれば、「もしカマ」が世界滅亡のカウントダウンという言い方も決して大げさではない。

カマラ氏が勝てば、あの無能にして異常な駐日大使、ラーム・エマニュエル氏も居座ってしまうのだから日本人にとって他人事ではないはずだ。

そこで今回はアメリカの「新南北戦争」について解説する。ところが、この深刻な事態に硬直することしかできないのが岸田政権だ。後に日本の政治史で「悪夢の岸田政権」と呼ばれるであろう、政権の末期の惨状からはじめていこう。

「原発再稼働」の嘘

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