地下社会的ロジックで計算した「高市さん」総裁選の「勝ち目」
「小泉進次郎」とは「暴力」だ
前回の『政界要介護4・小泉進次郎と介護士たちの「自民の鳩山政権化」と「日本亡国化計画」が始まる』では進次郎時代に訪れるであろう列島の地獄絵図を明らかにした。
強調したいのは、選択的夫婦別姓から憲法改正に至るまで総裁選候補として掲げた政策の約95%以上を進次郎氏が生まれてこのかた考えたことさえない点である。その証左が突如、身につけることになった北朝鮮拉致被害者の生存を信じる「ブルーリボン」だ。北朝鮮がどこに位置しているのかを指し示すこともできるか怪しいと私は疑っている。
断言してもいいが、進次郎氏が総理に就任しても現在掲げた政策を勉強することも考えることもない。
「無知は罪なり、知は空虚なり」とは、かのソクラテスの格言だ。だが進次郎氏の「無知」はもはや「罪」を超えて「暴力」と言えるだろう。
誤解してはならないのは日本保守党にとって「小泉進次郎」こそが最高の自民党総裁である点だ。進次郎氏なら党勢拡大は間違いなしだが、最大の問題は国家「日本」が持続できるかどうかだ。当然のことながら「保守」の土台である国家が亡くなれば政治運動は不毛になる。
「小泉進次郎」という「暴力」はそれほどの破壊力である。
その破壊力に対する恐怖は日を追って共有されることになった。反比例して評価を上げているのが「高市さん」こと高市早苗氏である。
誤解なきよう強調するが、私は高市氏も含めて「自民党保守政治家」には相当食傷気味である。というのは自民党にいる以上、イデオロギー以前に「党人」でなければならないからだ。渡世の「親が言ったらシロもクロ」同様、「親が言ったらLGBTもイエス」となる。最近でも保守層期待の政治家、小野田紀美氏が加藤勝信氏の推薦人に名を連ね、苦しい胸中をポストしている。
「政治は数」というメカニズムを理解しつつも、「党人」の顔に失望を覚えることも事実だ。
日本保守党にもファンの多い「高市さん」だが、党が衆院選に挑戦する際にもっとも相性が悪いのが「高市総裁」である。
そこで今回は「高市さん」の「勝ち目」を地下社会的ロジックに沿って冷静に分析、オリジナルの図版を交えながら解説する。実は総裁選は投開票前にすべてが決まっているゲームだ。理性的かつ合理的に思考すれば「混戦」をコントロールしている人物が浮かび上がる。そこから導き出せるのは、「総裁」は勝利ではなく通過点ということだ。
そのことを明らかにするために2021年自民党総裁選を振り返る。