暇空茜さんが戦う相手を「亜種暴力団」と評価したさらなる理由
Twitterの文字数では名誉毀損から逃れられない
前回の『暴力団亜種VS暇空茜さんのフェミバトルを地下社会的視点から考察する』では、SNS上で常に論破される無能が敗北した時に口癖のように使う「名誉毀損」について詳説した。「名誉毀損」には刑事と民事があること。「刑事」については、一般人同士の言い合いで被害届を警察に出されても、起訴までされることはほとんどない。
問題は民事による請求訴訟だ。ほとんどのケースで争われるのは①真実性、②公益性、③相当性というのが現実だ。日本の名誉毀損裁判で面倒なのは、訴え放題なのにもかかわらず、①真実性を訴えられた側が証明しなければならない点だ。
言論の中に① 真実性②公益性を含めることが「誹謗中傷と批判」を分ける分岐点だ。ところが2022年12月25日時点でのTwitterの文字制限は、全角140文字、半角280文字。この文字数で①、②を満たすことはかなり難しい。Twitterが「バカ発見機」とよばれるゆえんである。
前回のテーマがテーマだけに、私に対して多くの「バカッター」が釣れ放題となった。ちっぽけな影響力しかない個人をあげつらうのは避けたいが、どこかの回で名誉毀損講座をやる時の「愚かな悪例」として使わせてもらおうと思う。
前回は仁藤夢乃氏と率いるColaboを私が「暴力団亜種」と評価している理由を書いた。2022年12月8日には「Colaboと仁藤夢乃さんを支える会」の賛同人の1人である、元暴力団員の牧師が覚醒剤使用容疑で緊急逮捕される事件が起こった。この逮捕劇は、偶然がもたらした「瞬間的な笑い」という、一足早いクリスマスプレゼントだ。私が「暴力団亜種」と評価していることとまったく無関係である。
SNS上では「ネオエセ同和ではないか」という意見も見られた。なかなか鋭い指摘だが、少し違う印象だ。というのは暴力団と非常に近い位置にいる「エセ同和」の「かけあい(交渉)」は、もう少し非合法色が強いからだ。
かつては牛の生首を相手の家に送りつけることもあった。
winterseitlerによるPixabayからの画像
BSE全頭検査以降は「アシ」が付くようになり、生首作戦が行われなくなったというのは、冗談に聞こえるかも知れないが事実だ。地下活動であるがゆえに「エセ同和」は会見など行わない。自分たちの素性も追求されるということで、法廷闘争に持ち込んだケースを私は知らない。
民主主義を守るための「亜暴排運動」
たった一人の人間に狙いを定めて「名誉毀損訴訟」を通じて、市民全体に「恐怖」を植え付け自身への反論を防ぐ――この「一点突破・全面展開」はむしろ旧来の左翼の手口だ。後述するが、状況から考えれば、今回のケースは「従軍慰安婦問題」など日本の左翼運動の英知を集めたものというのが私の導き出した答えである。
ただし旧来の左翼が「派」によって分裂していたのに対して、仁藤氏側はそれを超越している。酷似しているのは冷戦構造下で思想性を問わずに形成され、各国政府を悩ませた「テロネットワーク」だ。後述するが、Colaboは日本最大の広域「暴力団亜種」になる可能性がある。
通常、名毀損訴訟は相手に「内容証明」で要望を送り、それに従わなかった場合に起こすのが暗黙のルールだ。いきなり訴訟を起こし、シンパメディアを集めて会見まで行ったことは異例だ。これは敵対組織に攻撃する時の武闘派暴力団がもっとも得意とする戦略である。沈黙からアクションへの急速なギアチェンジが、相手側にもっとも深く「恐怖」を植え付けられるからだ。
仁藤氏側は合法的に最大限の効果で、一般市民に自身に反論することの「恐怖」を植え付けたということになる。また左翼は権力と戦うが、Colaboは行政に深く食い込みながら、「億」の単位のマネタイズに成功しているのだ。
こうして整理すればまったく新しい「暴力の形」である。五代目山口組の最大武闘派組織、二代目山健組が掲げた「団結・沈黙・報復」の合法的体現に見える。ゆえに「暴力団亜種」である。
実は大多数の健全な思考を持つ一般市民は、無意識に「暴力団亜種」だと認識しているのではないか。そう考える証左となるのが暇空さんへのカンパ金だ。5000万円以上のおカネが、憎悪や嫌悪という感情的な動機からだけで集まるとは思えない。
Alexandra_KochによるPixabayからの画像
暴力団を排除する運動は「暴排」と呼ばれる。健全な民主主義の持続に危機をもたらす新たな「暴力組織」、すなわち「暴力団亜種」に対する「亜暴排運動」に、健全な思考を持つ多くの一般市民が参加したからこそ5000万円ものカンパが集まったのではないか。
皆さんの反響を見て熱が入り、ついつい前置きが長くなったが、今回は、私が「暴力団亜種」とするさらなる理由について、前述したトピックを詳述する形で踏み込んで行きたい。