日本保守党共同代表・河村たかしと直接会った私が考える「国政復帰」の現実性
前回の『「河村たかし」を間近でみた私が感じた「日本保守党」が得る巨大恩恵の正体』では、直接、現在の河村氏と話した私の「河村たかし評」を書いた。
日本保守党の中心支持層は、発起人でもあり共同代表でもある百田尚樹氏の「百田ファン」と「有本香ファン」であることは間違いない。その中心層にとって河村たかし氏との合流はサプライズだ。
だが前回のように整理していけば、日本保守党にとってはメリットしかないということがわかるだろう。この脅威を敏感に察知したのが、自民党である。
百田新党結党が自民党に与えたインパクトを如実に示しているのが、「Hanada」と「Will」の12月号表紙だ。結党翌月に間違いなく「百田新党」を扱うであろう論壇誌に岸田文雄総理が自ら登場するのだから、日本保守党に対する警戒感は相当なものだ。
上図を見ればわかるように、2つの保守系論説誌では、岸田文雄総理が自ら登場しインタビューに答えている。「Will」は「増税メガネ」にひっかけた意地悪なタイトルが付いているが、「Hanada」も出だしの部分はやはり「メガネネタ」だった。
もはや「ネタ総理」の扱いになっている。
一国のトップとは思えない「軽量化」は「支持率」にも表れている。虎の子ともいえる所得税減税実施を約束したものの、支持率が浮揚するどころか逆に沈没することになった。
とはいえ、岸田政権の特徴は「支持率」と「倒閣運動」が連動しない点だ。ゆえに岸田文雄総理本人は自身の問題の本質にたどり着かない。この「空気が読めない」という能力が、岸田氏の強メンタルの根源でもあるのだから、有権者は常にモヤモヤを抱えることになる。
このことは次回で考察したい。
まず整理して行きたいのが日本保守党共同代表、河村たかし氏の国政復帰の可能性だ。現在のところ百田氏は出馬を明言していないということで、事と次第によっては百田新党は「河村新党」になる可能性がある。
前回の予告通り、河村氏の国政復帰の可能性について考えて行きたい。その上で、日本保守党が政界のどこに大ダメージを与えたのかを導き出して行きたい。