韓国戒厳令/アサド政権崩壊――トランプの世界再編はもう始まっている
共通候は「トランプ」
前回の『堕とされた尹大統領--新聞・テレビは報じない次期反日トップの犯罪履歴を暴露する』では、韓国の次期大統領筆頭候補の黒い犯罪疑惑歴を明らかにした。ところが軍事クーデターを失敗した尹錫悦大統領に対して弾劾案が提出されたものの、不成立に終わる。その一方で与党は尹氏の辞任圧力を強めていて、政治の空転はしばらく続く見込みだ。
韓国政界で「左派」の背後にいるのが北朝鮮である。日本で韓国の学生運動史はあまり周知されていないが、70年代~80年代にかけての民主化運動の中で、北朝鮮が浸透。学生運動の中心だった「86世代」を中心に大量の従北派を生み出すこととなった。
その従北86世代が政治の世界に大量に参加したのが、文在寅政権である。文在寅氏自身も学生運動の闘士で、従北派という声は絶えない。次期大統領筆頭候補の李氏は文氏の後継者であることから、韓国の左傾化は確実視されている。
トランプ政権の政策が「Project2025」に子細に書かれていることは伝えた通りだ。読み込むと、今回の韓国の混乱に「トランプ政権」がすでに影響を与ていることが見えてくる。
韓国の騒動とシリアのアサド政権が崩壊したことが、ほぼ同時期に起きているのは決して偶然ではない。2つの事件の構造を歴史的に紐解きながら、「トランプ時代」に分断と闘争のドミノが起こる可能性を導きだそう。
まさに2024年12月19日発売の『「軽薄な破壊者」との戦い』で解説した大きなテーマの1つである。
シリア問題は複雑ということでオリジナルの図版にまとめた。間もなく訪れる「暴力ドミノの時代」を読者の皆さんが生き残るヒントになるはずだ。そこで、今回は韓国戒厳令/アサド政権崩壊と「トランプ政権誕生」の関連性を示して行こう。