ガソリン200円危機の深層――米・イラン停戦ディールと「ヤバい」トランプ特使団の裏側
石油関連ばかりに注目が集まるのは本当にヤバいのは保存が利かないLNG、つまり天然ガスだ。トランプ時代を見通すには「暴力」というフィルターが必要だというのが、繰り返している私の主張である。そこからエネルギー安全保障を考えれば、今すぐにでも可能な限りの原発を再稼働させるべきだ。
前回の『Xデー目前!トランプ「化石燃料帝国主義」戦略と日本を襲うABCD包囲網級のエネルギー危機』では、上記の詳細を解説した。
米国のドナルド・トランプ大統領は2週間の停戦を決断。日本時間の2026年4月11日から数日間、トランプ使節団はイランとの停戦交渉をパキスタンのイスラマバードで行う。

結果が出る前に押さえたいのが交渉のポイントとトランプ使節団員の素性だ。全権を委任された「MAGAの皇太子」J・D・バンス副大統領に付き添うのが不動産屋とネタニヤフの代理人であるシオニストである。
トランプ団の素性は暴力団の交渉役のごときで、嫌いではない陣容ながらイランとのディールが激しいものになることは確実だ。この交渉の裏側でポスト・トランプ・レースというおまけまでついている。
失敗して戦闘再開になれば、日本のガソリンは1リットル200円に。たとえ停戦しても交渉の行方次第では資源・エネルギーの暴騰は避けられない。そればかりか世界が重大な危機に直面することになるのだ。
「クライシス」の直視から逃避したくなるのは仕方がないが、マネーや豊かさはそうした苦痛を冷静に受け止めて初めて手に入れることができるものである。何よりカオスにこそチャンスがあるという考え方こそ、トランプ時代に合っている。
間もなく始まる暴力とエネルギーの融合点の入り口を明らかにしよう。