藤沢市議選・公認辞退 菊竹進氏×石村愛氏・マスター氏に直撃双方が語る「決裂」の深層――その3
イデオロギーなきエゴの衝突
前回「その2」では、2万票超という圧倒的得票の裏で起こっていた「組織崩壊」の内幕を明らかにした。
現在でも双方の証言は食い違ったままであるものの、理念先行で集まった新興保守グループが、実務レベルでいかに自壊していったのか――双方の生々しい証言からその実態を浮き彫りにした。すでに崩壊状態にあったこの関係性から、なぜ石村氏は日本保守党の「公認」を勝ち取り、そしてわずか2カ月で「辞退」へと至ったのか。今回はその最大の謎に迫る。
本シリーズでは公平な伝達を目的に「両論併記」という愚に甘んじることに努めている。だが、今回の冒頭部分でのみ、それを捨てて書かなければならない。
というのは双方が相手の非難を私にぶつけ、その中で、私を「渦中」に引き込もうとする闘争が起こったからである。主張の対立が起こった時、双方が優位な立場に立とうとするのは当然のことだ。当事者・関係者、それぞれに聞き取りをすれば、自陣に都合が良いように訴えるのも至極当然と言えるだろう。
双方の支援者の中には、「菊竹氏がこんなことを言っていた」「マスターはこんなことを言っている」など、私を扇動しようとする者いる。中には、「勝手な記事を書くな」などと謎の上から目線の者までいる。私もこのような低レベルの争いを記事化などしたくはない。しかし、対立する当事者双方が、私を渦中に引き込もうとするのだから仕方がない。
強調したいのは、そうした動きが醜いことではない点だ。集団内で対立が起こった時にパワーを手に入れようとするのは自然に発生する動きだし、それこそが「政治」の原型ではないか。このシリーズの真意は、地方行政に新興保守層が参入することの難しさだが、それを象徴するできごとといえるだろう。